2電工 進捗#2

■皮相電力、無効電力、有効電力、力率
電源側が供給するのが皮相電力。V×Iで単位[VA]。[W]ではなく[VA]。
対して、負荷が実際に消費するのが有効電力。これは単位[W]。
何でこの区別をするかというと、皮相電力は要するに供給側がそれだけの電圧×電流で送り込むぜ!という容量の話であるのに対し、有効電力は負荷が実際に仕事をするための取り分だから。

皮相電力をVIとして、
有効電力P=VIcosθ
となる。このcosθを力率と呼び、VIに対してどんだけ使えんのか?を示す割合ということになる。ちなみにθは位相。
ちなみに、電熱器や白熱電球は、力率ほぼ100%。
エアコンとか冷蔵庫につかうモーターやコンプレッサは力率としては悪くなる。カラクリの問題。
力率改善する方法として進相コンデンサを使うこともある。

■位相
交流の位相は、電圧に対して電流の波がどんだけズレるかの尺度。
コンデンサは位相を90°進め、
コイルは位相を90°遅らせる。

ちなみに位相が進む=波形が右にズレる。(横軸がθの時)

■リングスリーブのサイズ
挟み込む芯線の太さと数で使い分ける。
2電工で使うのはスリーブ小と中。
カシメは極小、小、中の3種。
芯線の種別は1.6mmと2.0mmの2種。
参考書やサイトでは、これらの組合わせを表にして覚えろ的な記述を良く見るが、正直暗記するのはめんどくさい。
線種の断面積合計から選定するのが本筋だが、2電工の試験に特化した近似は
1.6を1、2.0を2として、合計が 
2  なら〇 ていうか1.6×2の組合わせしかないが。同じく
3~4なら小
5~ なら中
となる。


要点をまとめると
・カシメは、極小が〇。小と中はそのままの字が刻印される。間違えたら切ってやり直し。
・スリーブとの組み合わせは、スリーブ中は中、小は小。ただし1.6×2の時は〇。
・リングスリーブ 1.6=1、2.0=2として、合計で判定。
 ○ 2
 小 3~4
 中 5~

■圧着工具どうするか?
基本的には、規格品ならどれでもいいが、大別して中までのと大までいけるのとがある。
2電工ではスリーブ大は不要なので、試験場の机のスペースを考慮すると工具は小さい方が望ましい。
カシメ間違い防止も兼ね、中まで対応のを選ぶことにする。
候補は以下。

HOZAN P-737 ¥5600 ※DK-28セットのやつ。
MARVEL MH-7S ¥5000くらい
エビの AK17MA2 ¥4300 
TSUNODA 圧着工具 リングスリーブ用 TP-R ¥4000 

この中で、TP-Rは大もいけるでかい奴なのでパス。
HOZANのは途中リリースの機構がなく、ラチェットを直接いじるしかないようだが、それで壊してしまったという話を目にしてちょっと敬遠。
その点。エビはリリース用ボルトがあるので安心できる。マーベルも同様なのかもしれないが、WEBで情報がHITしないのでとりあえず保留。
週末にホムセで物色してみよう。

■電工ナイフ?
正直、試験での出番はVVR皮むきくらいかなと予想されるが、いざとなったらという安心感は欲しい。
刃渡りは短めでいいので、グリップが握りやすいのが欲しい。これもホムセで物色してみよう。