2電工 進捗#16 外装剥きに苦戦

■基礎練習 VVF外装剥き
VVF2.0-3Cの外装剥きがどうしてもうまくいかない。
P-958で外装へ切りこむ時に握り過ぎると被覆に入ってしまうので、加減すると外装が切れ残る。
切れ残るとズラす時にどうしても力が入り、被覆を引っ掻いてしまう。


■追加工具でリベンジ…失敗
Rスリーブ調達に向かったホムセで、面白そうな工具を見つけた。
使い物になるかは半信半疑だったけど、約2000円と手頃だったので購入してみた。
未来工業のTOR-1F

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P-958と違うのは、外装剥きの刃が平刃になっているところ。
VVFケーブルをガバっと挟むと刃が入るがプラの筐体で止まるという構造のようである。
これならあるいは? と期待にドキワクしつつリベンジ。

……やっぱしこれでも被覆を引っ掻いてしまう。oTL
あとまあ、油断するとこれでもやっぱし被覆に切りこんでしまうのと、ちょっと刃が鋭すぎるのか切口が見えにくいので欠陥を見過ごす可能性が怖い。
ただ、縦に切りこみ入れる用の刃はなかなか使いやすい。

■打開策の検討
途方に暮れたくなるが、ここは何とかして越えないといけないヤマ。
配線材は多少余裕を持って支給されるものの10cm剥きたいときに根元から傷を入れるとその後がかなり苦しくなる。1度くらいならまだリカバリできるがロスタイムも痛いし精神的にもツラい。100回やって1回くらいミスするくらいの頻度ならまだしも2回に1回は傷が入る。
腕を磨くのがセオリーであるが、VVFのケーブルもタダではない。そして何より自分の不器用さがそんな簡単に克服できるとも思えない。何か別の手を考えなければ。

要は、切りこんだ後、刃先をちょい戻してズラすという動作がよろしくない。
切りこみが浅いと切れ残った外装が抵抗になって力が入る。
被覆の素材が固いとかならともかく被覆剥きにも使う刃物に力入れて滑らせればそりゃまあ傷だってつくだろう。
もちろん、完全に外装を切れてしまえばスッとズラせるが、被覆に切りこみ入れない加減がイマイチわかりにくい。
色々思案した結果、以下に作業を分割することにした。

1)横切はP-958
まず、狙った位置にP-958で切込み。少し手ごたえ浅くてもこじらない。

2)縦切はTOR-1F
横に切った位置から外に向けて縦に切る。これはSK-1でもできそうだが作業性はTOR-1Fの方がやや上。
被覆を切らないように加減しながら縦に切ると、指でも外装が捲れる。切込みが浅くてツライときは切り直すかペンチで毟ればいい。

これならば、被覆に傷がつかずに綺麗に剥ける。
持ち替えの手間を考えると、いっそ全部SK-1でやってもいいかなと思ったが、被覆剥きは各部材をまとめて始末するので一度にやってしまえばよい。
特に横切はSK-1でおっかなびっくりやるよりは、P-958で一発切りこみ入れた方が早い。

■参考までに時間計測してみる。

・準備としては以下
 VVF2.0-3C 1本 →片側にマジックで20mmの位置に横線いれとく
 VVF1.6-3C 2本 →両側に同じく横線入れとく。

この状態で、計五か所の外装剥きをしてその時間をあいほんで計測して1分40秒。平均して20秒/本。
もちろん、五か所ともミスはなし。
これくらいなら別にいいんじゃね?
あとまあ、この方式だと、1)2)の後にP-958へ持ち替えて被覆剥きすることになるが、それも同じく5か所始末しての平均が14秒/本。
こちらは3Cまとめて処理しても傷はつかない。

合わせて35秒/本。教本の目標タイム5秒に対してはかなり遅い。各課題毎の外装剥きは最大7本×2=14回。
#1  7本
#2  7本
#3  7本
#4  6本(内、3C×2本)
#5  6本(内、3C×1本)
#6  7本(内、3C×3本)
#7  7本(内、3C×3本)
#8  7本(内、VVR×1本)
#9  7本(内、3C×1本)
#10 4本(内、3C×1本)
#11 4本 
#12 5本(内、3C×1本)
#13 7本(内、VVR×1本)

30秒のロスが×14=420秒=7分。もう少し短縮した方がいいか。